別サイトで、リビジョンのIDが増え続ける問題に直面し、最終的にはワードプレスの再インストールを行っことがあります。ワードプレスでサイトを始める際に、知っておけばよかったと思うことのひとつです。
ワードプレスを初めて運用し始めた頃は、何もかもが手探りの状態でした。そのため、サイトの管理や記事の移動などで試行錯誤を繰り返し、結果として無駄なデータが溜まってしまいました。
リビジョン管理プラグインを利用しても、データベースは肥大化し、データーベースを見ると不要なデータが大量に残っている状態でした。
手作業でID変更や不要なデータの削除を試みるも、誤って重要なデータを削除してしまうこともあり、一向に整理が進まないという悩みがありました。
データーベースのID変更や不要データ削除
冒頭に記載しましたが、ワードプレスを長期間使用していると、データベースが次第に肥大化していくことがあります。私はデータベースでID変更をしたり、不要のはずのデータを削除しましたが、手に負えない状態でした。
WordPressの投稿 IDが記事数より多くなる
WordPress の投稿やページの ID が記事数よりも多くなる理由はいくつかあります。
まず、投稿の変更履歴を保存するためのリビジョンが多くなると、それに応じて ID も増えます。また、投稿を編集中に自動で保存される下書きも ID を消費します。さらに、削除した投稿の ID は再利用されず、そのまま残るため、ID の数が増える原因になります。
カスタム投稿タイプを使用すると、その分だけ ID が追加されることもありますし、アップロードされた画像やファイルもそれぞれ ID が割り当てられます。
phpMyAdmin
ワードプレスではphpMyAdminを利用すると、簡単にデータベースの管理ができます。phpMyAdminについては、エックスサーバーにも説明が記載されています。→ phpMyAdmin
phpMyAdminのログインユーザー名とパスワード
ワードプレスのサーバーパネルにログインし、「WordPress簡単インストール」をクリックします。

インストール済みWordPress一覧にある以下
phpMyAdminのログイン
ワードプレスのサーバーパネルの「データーベース」>「phpmyadmin」をクリックします。

ログイン画面が開くので、ユーザー名とパスワードを入力します。

「wp_posts」を開きます。
記事のID変更はデータベースで変更可能です。
投函のステータス
post_statusには以下の種類があります。SQL クエリを使用して同じステータスの記事を一括削除等も可能。私は誤って必要な投函を削除してしまいました。操作には注意が必要。
- publish:公開された投稿
- pending:レビュー待ちの投稿
- draft: 下書きの投稿
- auto-draft:自動保存された下書きです。WordPress が投稿を自動的に保存したときに使用されます。
- future:予約投稿です。設定された日時に公開される予定の投稿です。
- private: 非公開の投稿
- inherit:リビジョンまたは添付ファイルなど、親投稿のステータスを継承する投稿です。
- trash:ゴミ箱に移動された投稿
inheritにはメディアライブラリにアップロードされた画像やファイルも含まれることがあり、私はこれを削除し画像も消えました。
ID変更の注意点
- アイキャッチが消える
- 関連記事(Swell)の紐づけがなくなる
アイキャッチ画像が投稿やページの ID に紐付けられているため、再設定する必要があります。また、Swellの場合は「関連記事」でIDによるリンクをしている場合は、再設定が必要です。
ワードプレスの再インストール・エックスサーバー
私は以下の手順でワードプレスを再インストールしました。ただし、この方法が唯一の正解ではありません。特にデータのバックアップ方法にはさまざまな選択肢があります。
- サイトのバックアップ
- ワードプレスのアンインストール
- ワードプレスのインストール
- プラグイン等の追加
- 記事をバックアップから戻す
自己責任で行ってください。
サイトのバックアップ
現在のサイト(ブログ)データをバックアップします。
私は以下の方法でバックアップをしました。念のためにいくつかとりました。
- エックスサーバーのサーバーパネルの「バックアップ」
- エックスサーバーのファイルマネージャーより画像のダウンロード
- プラグイン・BackWPup
- プラグイン・Export media with selected content(投函と固定記事)
エックスサーバーのサーバーパネルの「バックアップ」とプラグインによるバックアップを行いました。
ワードプレスのアンインストール
エックスサーバーの管理画面から簡単に行えます。
対象ドメインを選択し、「WordPress簡単インストール」をクリックします。
「インストール済wordPress一覧」より「削除」をクリックします。
削除後の画面です。
ワードプレスのインストール
エックスサーバーの管理画面から簡単に行えます。
「wordPreessインストール」のタブをクリックし、各項目を入力します。ラジオボタンはデフォルトのまま進みました。
画面右下の「確認画面へ進む」をクリックします。
「インストールする」をクリックします。
私は「自動でデータベースを生成する」にしていたので、データベースの設定はしていません。
プラグイン等の追加
必要なプラグインやテーマを再度インストールし、設定を行います。
まず初めに有料テーマを設定し、次にプラグインを以下の順番で追加しました。XO Securityには、メンテナンスモードがあるので、XO Securityを追加後すぐにメンテナンスモードにしました。
プラグイン名 | 説明 |
---|---|
XO Security | セキュリティ対策、メンテナンスモードがある |
SEO SIMPLE PACK | SEO対策用 |
XML Sitemap & Google News | XMPサイトマップ生成 |
WP-Optimize | リビジョン管理 |
BackWPup | バックアップ、復元機能は有料 |
Highlighting Code Block | コードブロック |
Kattene | アフィリエイトリンク作成、Pochippの方が簡単 |
WPForms | お問い合わせフォーム |
Export media with selected content | 記事と画像のエクスポートとインポート |
Easy Watermark | 画像のウォーターマーク設定 |
上記のほかに後で追加したプラグインもあります。
記事をバックアップから戻す
バックアップから記事やメディアを戻します。データベースのインポートなどを行い、元の状態に復元します。私は、「Export media with selected content」でインポートしました。ただし記事をインポートすると、記事IDはインポート前のIDになります。
このプラグインは、ブログ記事の引越しでもつかったことがあり、画像抜けすることがあり、完璧に戻せないこともありました。
まとめ
私の場合、長年の運営でIDが肥大化し、どうしようもない状態になったため、最終的にWordPressを再インストールしました。しかし、バックアップから記事をインポートすると、元のIDでインポートされるという問題が発生しました。
結局、最適な方法は、WordPressでサイト運営を始める際に適切なプラグインを使うことだと思います。データベースから直接IDの変更や削除を行うこともできますが、この操作は慎重に行う必要があります。
現在、私はプラグインを使用し、リビジョンクリーン機能を活用したり、設定でリビジョン数を最小限にしています。