
美容院って、一度「ここだ!」と思える場所が見つかれば、ずっと通いたくなる。でも、そんなに簡単に見つからないのが現実で、結局あちこち転々とすることが多い。
2月ごろ、引っ越し前の家の近所で偶然行った美容院が、思いのほかよかった。担当してくれたのは、同年代の女性。カットも上手だったし、安い!そして何より話しやすくて気が楽。それがすごく大きなポイントだった。だからこそ、引っ越し間近にそんな美容院を見つけてしまったのは、ちょっと悔しい。
美容院で疲れる問題
引っ越し後、さっそく美容院探しスタート。東京って、本当に選択肢が多すぎる。多すぎて、「逆にどこ行けばいの?」と混乱。
昔通ってた美容院が高すぎた
昔通っていた美容院をふと思い出した。初めて行ったのは20代のころ。しばらく間が空いた時期もあったけれど、最後に通ったのは30代後半だったと思う。
「そうだ、あそこはどうなったんだろう?」と急に気になって、検索してみた。
すると、当時の担当だったお姉さんが、まだ在籍していた。なんだか懐かしくなったけれど、料金を見ると、カットだけで1万円超え・・・
昔はそこまで高くなかったはず。きっと出世されたのだろう。いや、場所は青山だし、英語対応可能な方だし、技術に見合う値段になったということか。今の私にはちょっと勇気のいる価格。
そんなふうに、ふと懐かしい場所を思い出しつつも、新しい美容院を探さなければいけない現実に戻る。
とりあえず見つけたが
とりあえず見つけた美容院に行ってみた。カットの仕上がりは良くて満足。だけど・・・
最近よくあるパターン、「次回予約で割引」。
この手法、何度か経験済み。よっぽど合わなければ断るけど、「まあ悪くないかな」と思うと、つい予約してしまう。でも、もうその時点でちょっと気が重い。
私、なぜか美容師さんに気を使ってしまうので、沈黙が気まずくて話題を提供してしまう。そして帰るころには、どっと疲れてる。
スマホ見てればいいのかな?とも思うけど、それもなんだか気まずい。
ライン予約って・・・
さらに最近の美容院は、LINE予約が主流。
便利だけど、そこにも落とし穴。カット中に、何気なく話したドライヤーの話題。すると「今ならこのドライヤー、割引で買えますよ」とセールスが始まる。さすがにその場では買わなかったけど、数日後にLINEで「ご購入どうしますか?」と追撃メッセージ。
・・・ごめんなさい、もう行きたくないです。
でも、どう断ればいいの?
美容院って、ただ髪を切る場所じゃなくて、相性や空気感、気の使い方まで関わってくるから、意外と消耗する場所なのかもしれない。
集客って大変だよな
ふと思い出したのが、大阪で最後に働いていた派遣先でのこと。
ネットをうまく使えないと厳しい
お昼休みによく一緒にご飯を食べていた女性がいた。その方は本業がありながら、収入が安定しないため派遣でも働いていた。本業はサービス業とのことだったけれど、「なかなか集客が難しくて」と悩んでいたのを覚えている。
それを思い出して、ふと気づいた。
自分が美容院を探すとき、無意識にネットで検索しているよな、と。
美容院なんて特にそうだけど、私は歩いていてふらっと入るなんてない。大抵はホットペッパービューティーのような予約サイトや、Googleマップの口コミを見てから決めることが多い。YouTubeで雰囲気をチェックすることもあるかも。私はあまり使わないけど、SNSで探す人もきっと多いだろう。
そう考えると、集客って「ネットツールをどれだけうまく使えるか」がかなり重要なんだなと思う。技術があっても、どれだけいい人でも、ネットで見つけてもらえなければ難しい時代。サービス業って、ほんとうに大変。なんだか切なくなってしまった。
口コミが良すぎも注意
さらに私の場合、美容院に限らず、美容皮膚科などに行くときは口コミをかなり見る。
ただし、高評価すぎるところは逆に警戒する。これは以前、「眼瞼下垂の手術の記事」でも書いたのだけど、口コミがやたら良くて、しかもオーナーの返信がやけにマメだと、私は行かない。
もちろん、評価が低すぎるところも避ける。だからこそ、判断がとても難しい。
こうして考えてみると、技術だけじゃなく、ネットでの見せ方や発信力が問われる時代なんだなと実感する。ほんの数十年前までは、「口コミ」と言えばご近所さんとの立ち話や紹介が主流だったのに。今は、画面越しの情報がすべての判断材料になる。なんだか、厳しい世界だ。