歯を2本抜いた50代のおばさんがネガティブ思考を手放そうと思った

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40代後半になってから、歯の予防を少しずつ意識するようになりました。そのきっかけは、「歯周病菌が認知症の発症や進行に関係する」という情報を目にしたから。

これから20年、30年先、自分がどうなっているかなんてわかりません。そもそも、生きているかどうかさえ分からない。もし生きていたとして、しかも一人で暮らしていたら。そのとき一番気になるのは、「頭がしっかりしているかどうか」なんじゃないか。そんな不安が頭をよぎりました。

それまで歯科予防には無頓着だった私ですが危機感を持ち、そこから定期的なケアやクリーニングを欠かさないようになりました。

ただ今思えば、その意識が強すぎて、少し神経質になりすぎていたのかもしれません。

頑張ってケアを続けていたにもかかわらず、2本の歯を抜くことになってしまいました。予防に力を入れてきたぶん、ショックも大きかったです。

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東京で最初に行った歯科医院で感じた違和感

東京に引っ越してきてすぐ、歯科医院を探しました。

「なんか安心できない」その感覚、大事かも

歯科医院が多すぎて、正直どこへ行けばいいのかわからず迷いました。最終的には、口コミの評判が良く、最新設備がそろっているというクリニックを選びました。

ちなみに、最後に大阪の歯科医院に行ったのは3月。まだそれほど時間も経っていません。

初めて訪れたその東京の歯科医院では、いくつかの歯について「これはもうダメですね」と立て続けに指摘されました。口調は丁寧でしたが、自費治療を強くすすめられそうな空気もあり、どこか落ち着かない気持ちに。

「なんとなく、安心して任せられない」そう思ってしまう感覚が自分の中にありました。

事故だったのか洗脳だったのか

そのとき指摘された歯は、自分では気にしたことのない場所も含まれていました。でも、「ダメですね」と言われると、急に不安になってしまって・・・本当に悪いのかも? もしかして痛い? と、気にし始めてしまったのです。

その数日後、うっかり非常に固いものを噛んでしまい、そのあと歯に違和感が残るようになりました。通い始めたばかりの歯科医院に相談したところ、「大丈夫でしょう」とのこと。

でも、どうしても違和感が気になって、別の歯科医院を受診。結果、歯が折れていることがわかりました。

原因が「固いものを噛んだこと」だったとは断言できません。もともと歯の状態は限界に近かったので、時間の問題だった可能性もあります。ただ、あのタイミングで「これはもうダメですね」と言われ、不安になりすぎたことが、何かしら影響したような気がしています。

というのも、それまで意識していなかった歯が、急に気になりはじめ、数日後にはうっかり固いものを噛んでしまった。まるで「ダメだ」と思い込んだことで、そういう現実を引き寄せてしまったかのような出来事でした。

気のせいかもしれません。でも、「気持ち」が身体や行動に影響することって、案外あるんじゃないか、そんなふうにも感じています。

安心できる歯科医師を選ぶことにした

私は、否定的な言い方をされると、そのまま深刻に受け止めてしまい、冷静な判断ができなくなります。だからこそ、「もうダメです」と何度も否定的に言われるような医師とは、相性が合わないんだなと、今回あらためて感じました。

そんな中で、別の歯科医院を受診したときのこと。

そこで出会った医師から、「今ある歯を大切にしていけば大丈夫ですよ」と、穏やかに言われました。「ここなら安心して任せられるかも」と思うことができました。

8020運動と今の自分の歯の状況

歯科医院で教えてもらったのが、「8020(ハチマルニイマル)運動」。「80歳までに20本以上の自分の歯を保とう」という取り組みです。

では、一体自分の年代の平均てきな派の状況は?時になり調べてみました。

厚生労働省の調査
  • 50代で「20本以上の歯がある人」の割合:94.9%
  • 50代の平均残存歯数:26.5本

私はというと、今回2本抜き、若いころにも2本抜いているので、合計4本を失いました。なんとか20本以上はキープしていますが、平均には届かない状態です。

これ以上歯を失わないよう、そして必要以上に不安にならずにすむよう、自分に合った歯科医院で予防を続けていこうと思っています。

参考:歯科疾患実態調査

厚生労働省・ホーム > 統計情報・白書 > 各種統計調査 > 厚生労働統計一覧 > 歯科疾患実態調査

歯を抜いた後はどうするのか?

歯を抜いた、ということは、当然、そのあとの選択が必要になります。今回の私のケースでは、主に次の2つが選択肢として提示されました。

  • インプラント
  • 部分入れ歯

インプラントは、2本分でおよそ100万円。金額的に大きな決断ですが、悩むのはお金の問題だけではありません。

手術の安全性や、術後のメンテナンスのこと。年齢的なことも含めて、本当に自分に向いているのか。さらに私は、引っ越しが多い生活をしていることもあり、継続的なケアが必要なインプラントには不安があります。

部分入れ歯については、保険診療と自費診療で内容がかなり違います。保険で作ると金属のバネがついていますが、自費にすればバネのないタイプも選べます。

このあたりのことは、次回あらためて詳しく書こうと思います。

最後に

今回の経験を通して、歯のことだけでなく、自分自身の「思考のクセ」についても、あらためて考えるきっかけになりました。もしかすると、「それって歯と関係ある?」と思う方もいるかもしれません。私にとっては深くつながっているように感じたのです。

私はもともと、ネガティブ思考になりがちなタイプです。これはよくないな、と思い出しては、気持ちを切り替えようとするものの、気がつけばまた元に戻っている、そんな繰り返しでした。

今回の出来事を振り返ると、もし「大丈夫!」とポジティブな気持ちで構えていたら、違う結果になっていたんじゃないか?そんなふうに思えてならないのです。

実は以前、このブログにもネガティブなことを書いてしまったことがありました。今はその記事は非公開にしています。ネガティブなことを考え書くから、現実も嫌なことが起こるのでは。

よく耳にする「思考は現実化する」という言葉があります。私は最近、それよりも「気持ち(波動)が現実をつくる」という考えのほうがしっくりくるようになってきました。

たとえば、「私は年収1億円です」とどれだけ思考しても、心の奥で「そんなわけない」と思っていたら、実現しません。逆に、「私は仕事に恵まれない」「職場には嫌な人しかいない」と本気で感じてしまうと、本当にそういう現実が起こってしまう。

私自身、そういった“ネガティブな現実化”が、実際に何度も起きてきたように思います。そして今回の歯の件も、どこかで「もうダメかもしれない」と信じてしまった結果、現実がそちらに引っ張られたような気がしてならないのです。

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