今回泊まった小さな宿で体験したWi-Fi設定方法は、ちょっと普通じゃありませんでした。

旅先での宿泊、いまやWi-Fi完備は当たり前になってきました。観光情報を調べたり、メールやSNSを確認したり、仕事を片付けたり、なくてはならない存在かもしれません。
私は長い間、フリーWi-Fiは利用してません。セキュリティ的に安心できないし、接続してやばいことが起きる、という話も耳にするから。
ばんたまに使うことある
ぐら私は使わない
チェックインしてすぐに感じたのは、タバコ臭さとカビ臭さ。さらに受付で迎えてくれたスタッフの態度が妙に横柄で、あまり感じがよくありませんでした。
まあ、放っておいてくれるタイプかもしれないし、と気にしないことにして部屋へ。
意味不明なWi-Fiの案内
部屋にはWi-Fiの案内用紙がありました。
SSIDとパスワードが書かれているのは普通ですが、なぜか謎のQRコードも。
ばんこのQRコード読み込めない。
そもそも何これ?
「QRコードを読み取って接続してください」と書いてあるのですが、印刷が荒れていて読み込めません。
とりあえずSSIDを探し、パスワードを入力するもつながらない。
受付で質問してみたら衝撃の回答だった
受付でQRコードのことを聞いたら、一言。
「それは必要ない」
じゃあ、なぜ載せてるんだよ?? と心の中でツッコミ。
続けて「ネットがつながらない」と伝えると、返ってきたのは驚きの回答でした。
「iPhoneはつながらない」
え?
どうやらiPhoneだけ、接続のやり方がちょっと違うとのこと。しかも、なぜかiPhone自体がダメなような言い方で
「あ~、iPhoneね。だめ、だめ!!」
みたいな感じでした。
さらに謎のアドバイス
そこからが本番(?)でした。受付が上から目線でこう聞いてきました。
「IPアドレスって知ってます?」
なぜ?
知っていることは知っているけど、宿のWi-Fiにつなぐのになぜそんな質問?
すると続けて、「IPアドレスを適当に変えろ」と指示されました。
受付のどや顔での指示
さらに驚いたのはその理由だった。
過去に泊まった「システムに詳しいインド人」からそう教わったそうで、得意げに話してきたのでした。
- 客側が手動でIPアドレスをいじって
- いつかつながる番号に当たるまで試せ
だめだろそれ
つまり受付が言っていたのは、
Wi-Fiを使う側が、自分のスマホの設定でIPアドレスを手動にし、IPアドレスの最後の4つの数字を適当に変えてみろ
ということでした。
いや、それダメだろ。
受付は日本人なのに、説明が全く意味不明。何度も聞き返した結果、ようやく理解できたのがこの内容。
- 他の人と番号がかぶったら通信トラブルになる
- セキュリティ的にも危険
- 根本的な解決にならない
この時点でこのWi-Fiにつなぐのはリスク高そうだな、と判断しました。
最後に
そもそもの話ですが、もちろん客側のスマホに問題がある可能性はゼロではありません。
ただ、普通に使えているスマホを前提に考えれば、宿側のWi-Fiルーターに問題があるのでは? と疑うのが自然です。
もしかしたらセキュリティの弱い古いルーターかもしれないし、再起動すらしたことがないのかもしれない。そんなことをいろいろ思いながらも、ばかばかしくなってしまい、結局は納得したふりをして、その場を離れました。
私は派遣で働いているため、仕事の内容が定期的に変わります。その中で、情報システム部門の仕事を担当することもあり、PCの設定業務をすることもあります。従業員が使うPCで、いまどきIPアドレスを手動で指定して運用することはほとんどありません。少なくとも、私が関わった環境ではありません。
最後に「IPアドレスを一台ごとに入力して設定」なんてことをやった記憶は、20年くらい前だ。
ちなみに、あとからその宿の口コミを見てみました。評価はあまり良くなく、書かれている内容も「なるほど、確かに」と思うことが多かったです。もちろん口コミがすべてではありませんが、当たることもあると実感しました。
