派遣の出勤日数を変更して気づいた社会保険料と有給休暇の盲点

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派遣社員として働いていると、週5日勤務を選ぶ人が多いかもしれません。しかし、私自身が出勤日数を減らしてみたことで、いくつかの気づきがありました。

それは、実際に週4日出勤にしたとき、また週3日出勤の仕事をしたときです。

今回は、派遣の出勤日数を減らしたことで気づいた保険料と有給休暇の「盲点」についてお話しします。これから出勤日数を減らそうと考えている方に、少しでも参考になれば幸いです。

  • 社会保険(健康保険・厚生年金保険)問題
  • 有給休暇問題
目次

社会保険料(健康保険・厚生年金保険)問題

社会保険料の計算には「定時決定(年1回)」と「随時改定」があります。

この仕組みを知っていたものの、すっかり頭から抜けてしまい、出勤日数を減らしても保険料が高いままだった経験があります。また、その逆に、出勤日数を増やしても保険料が安いままということもありました。

勤務日数減らしても同じ社会保険料

過去に週5日勤務から週4日勤務へ変更したことがあります。その際、社会保険料の金額が変わらず、相変わらず高額な保険料が引かれたことがありました。

当時の住まいは、自宅から勤務地までの往復に4時間かかり、交通費も月に4万円以上かかっていました。この交通費の負担に加え、社会保険料として約4.5万円が天引きされていたのです。

さらに、自分の時間がほとんど取れない生活にストレスを感じていたため、出勤日数を減らすことにしました。しかし、後から気づいたのは、保険料の金額が全く変わらなかったことでした。

出勤に数を増やすと社会保険料が安いまま?

一方で、別の仕事では週3日勤務をしていた時期がありました。その後、3か月後に週5日勤務へ変更してもらったのですが、ちょうど「定時決定(年1回)」が行われる4月~6月の期間に週5日です。

しかしこのときは、週3日の低い報酬基準で計算された保険料がそのまま適用され続けました。

このときは、保険料が安いままだったため、結果的にラッキーだと感じました。

そもそも私は、社会保険料を多く取られても将来の年金で得するとは考えていません。むしろ、もし社会保険料を自分で運用できたら、どれだけ資産が増えていただろう、と思うこともあります。

週3日の有給休暇問題

これは、先ほど述べた週3日から週5日に変更した派遣先での体験です。

短期派遣の仕事

短期派遣の仕事では週3日勤務でしたが、雇用保険や社会保険には加入していました。契約期間終了前に延長の打診を受け、「週5日出勤が可能であれば続けられます」と答えたところ、そのまま希望が通り週5日勤務へ変更されました。

しかし、後々になって「この選択はすべて間違っていたのでは?」と思う出来事が起きました。それが、有給休暇の付与に関する問題です。

有給休暇の付与に数は派遣会社によって違う

通常、有給休暇は継続して6か月勤務すると付与される派遣会社がほとんどです。ただし、一部の派遣会社、特にIT職専門の派遣会社では、勤務開始後すぐに有給休暇が発生するケースもあります。

このときの派遣会社では、半年間の稼働日数に応じて有給休暇の日数が決まります。しかし、計算してみると、思ったよりも少ないと感じました。

例えば、以下は週5日勤務から週4日勤務へ変更してもらった際の派遣会社での有給休暇付与基準です。

半年稼働日数有給休暇日数
86日以上10
67~85日7
48~66日5
29~47日3
19~28日1

上記表は、IT系の派遣会社です。有給休暇だけでなく、交通費支給額も含めて、IT系の派遣会社は待遇が良い傾向にあります。ただし、同じ条件の大手派遣会社も存在します。

週の出勤に数に応じて付与される日数が決まる派遣会社もあります。

有給休暇も考えて派遣会社を選んだ方がよかったのか

週5日勤務でない場合は、派遣会社の有給休暇発生についても調べておいた方がよかったと思いました。

半年間の出勤に数で付与される有給休暇日数が決まると事前に確認していたら、週4日出勤の時短の方がよかったのでは?と思いました。

その後どうなったか

週3日から週5日勤務に変更した仕事の派遣会社では、私の勤務日数から計算すると、有給休暇は5日のはずでした。しかし、実際に付与された日数は10日でした。

この件について派遣会社の営業担当に確認しましたが、なぜこうなったのかはよく分からないままでした。途中でフルタイムに切り替えると、フルタイム用の10日が付与されるようです。

まとめ

派遣社員として働く中で、出勤日数を変更することで気づくことがあります。特に、社会保険料や有給休暇の付与基準は、派遣会社や契約内容によって異なり、思わぬ盲点でした。

  • 社会保険料:出勤日数を減らしても、すぐに保険料が変わらない場合があるため、計算のタイミング(定時決定や随時改定)を把握しておいたほうがよい
  • 有給休暇:半年間の稼働日数や出勤日数に応じて付与される有給休暇が異なるため、自分の働き方がどのように影響するか確認しておいたほうがよい

派遣で働く際には、時給や仕事内容だけでなく、社会保険や有給休暇などの条件も比較し、選んだ方がよいな、と思いました。とはいえ、仕事がなかなか決まらないと、派遣会社を選んでいる余裕もなくなるのも事実。

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