ノーシボ効果って?言葉に脳がだまされるなら愚痴は危険!?

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中野信子さんの『咒(まじない)の脳科学』を読んでいて、あれ、これって私が以前ブログに書いた“歯の体験談”そのものじゃない?と思った。

  • 本来あまり意識していなかった歯が、医師に「ダメですね」と言われた瞬間から急に気になりはじめた。
  • 痛みや違和感に敏感になった。
    本当に痛いかも?やっぱり悪いのかも?と注意が過剰に向いた。
  • その後うっかり「固いものを噛む」出来事が起き、偶然か必然か「やっぱり悪化した」と現実と結びついてしまった。

これって、まさしく本で紹介されている「ノーシボ効果」なのでは?

歯の話:病は気からって本当かもしれない

別の話だけど、多くの人が心当たりあるかもしれないこと。「悪いことを考えていた方が、いざ本当に起きたときにショックが少ない」ってやつ。

例えば、私の場合だと派遣の仕事探し。

  • もう歳だから仕事がなかなか見つからない
  • どうせ時給が安い仕事しかない
  • 人間関係のやばい職場ばかりだ

そう思っていると、本当にそうなる。これって結局、自分で自分をそうさせているんじゃないのかな?と疑っている。

目次

ノーシボ効果とは(簡単に)

ノーシボ効果とは、「悪いことが起きる」と信じることで、実際に体や行動に影響が出る現象のことです。

たとえば、病院で「これはもうダメかもしれません」と言われると、実際にはそれほどでもない体の違和感も、急に気になったり痛みを感じやすくなったりする。

つまり、不安や悪い予想が、脳と体を本当にそう反応させてしまうわけです。

逆に、プラスの期待や安心感を持つと体調や気分が改善することもあります。これを「プラセボ効果」と言う。

要するに、脳は言葉や思い込みにとても敏感で、良くも悪くも反応してしまうのです。

思い込みで病気になる?

春日大社・白しかみくじ

もうひとつ身近な例として、家系的にある病気がある場合も「ノーシボ効果」なのでは?と思うことがある。

例えば、「家族にこういう病気があるから、自分もなるかもしれない」と思い続けると、生活習慣やストレス反応に無意識に影響が出やすくなる可能性があるかもしれない。

そして、もし実際に症状や病気が現れた場合、つい「ほら、やっぱりなった」と言ってしまう。

身体に悪いと思っていた結果

私の場合、小麦粉や砂糖類は体に悪いという情報を常に見ていて、怖いと意識していた。でも、食べるのをやめられずに食べ続けた結果、健康診断で糖尿病予備軍と判定されてしまった。

ふと考えると、最初に「怖い」と思わなければ、こんな結果になっていたのだろうか? と、不思議に思うのです。

糖尿病予備軍の結果を受けて、食事を徹底的に見直しました。その結果、数値は改善し、長年悩んでいた便秘も解消され、しばらく快適な生活が続きました。

占いの効果

ある休日、当時の知人とノリで占いに行ったときのことです。

「今の時期、この方向に引っ越すと病気になる」と書かれた紙を渡されました。そこには、なんと「便秘」と記載されていたのです。

ちょうどその時期、引っ越しが決まっていて、避けられない状況でした。そして引っ越して数か月後、快腸だった便通が、再びひどい便秘に逆戻りしてしまいました。

つい!その愚痴、やばいかも

愚痴はやめよう、ネガティブ発言は控えようと思いつつ、気づくとつい口に出してしまうことがあります。それは、周囲の人の話に引きずられてしまうこともあるから。

職場では、共通の「苦手な人」を話題にすることで一時的に仲良くなれることもある。でも、こうしたネガティブな共感が脳に与える影響を考えると、ちょっと怖いな。

マイナスな言葉もやばいのでは?と思う。たとえば、

  • しんどい
  • もう限界
  • 〇〇さん消えればいい

なんて言い続けていたら、無意識に自分の心や体、行動に悪影響が出てもおかしくない。そんな気がする。

身近な話だけではない。たとえば、なんとなく読んだブログが愚痴のオンパレードだったら?

もちろん、その人はPV(閲覧数)を稼ぐためにネガティブ発言をしている可能性もある。でも、書いている本人自身が、ネガティブワールドの沼にはまってしまうこともある。

自分、やっぱ改めよう

  • ノーシボ効果は、身近な体験や思い込みだけでなく、他人の発信や情報にも影響されることがある。
  • 自分や周囲の言葉・思い込みが、思った以上に脳や体に反応を引き起こす可能性もある。
  • 「怖い」「悪いかも」と思ったことが、偶然か必然か、現実に少し影響してしまうこともある。

どう捉えるかは自分次第で、考え方や視点を少し変えるだけで、体験や行動の見え方が変わるかも。本を読んで、私もやっぱり改めようと思った。

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