年齢のせいだろうか。
過去記事でも書いた記憶があるが、派遣の仕事が以前よりも決まりにくくなったと感じる。過去に派遣先で出会った同年代の女性と、今でも時々連絡を取り合っているのだが、彼女も「なかなか仕事が決まらない」と言っていた。
そんな私たちが何とか働ける職場は、だいたい似たような条件がそろっている。
- 短期の仕事
- 時給が安め
- 人が続かない派遣先
短期の仕事は、産休の代替だったり、社員が急に辞めて、次が決まるまでの“つな要員だったりする。
時給が安めということもよくある。職種の平均から見ればかなり低いことも多い。逆に、やたらと高時給だった案件もあったが、不信感を抱えたまま働き始め、やがて「ああ、そういうことか」と合点がいったこともある。
そして、人が続かない派遣先。仕事の内容がややこしかったり、人間関係が厳しかったり理由はさまざまだ。事前に「後任です」と言われる場合もあるし、働き始めてから「実は前任者が辞めるので」と知らされることもある。
気が重い会議参加
今の派遣先は、正直言って最初から働くつもりはあまりなかった。参照:50代おばさんが決めた新しい派遣先
なかなか仕事が決まらず、とりあえずという気持ちもあった。人の雰囲気が良かったことが決め手で、ここなら何とかやっていけるかもしれないと思ったのだ。
しかし、実際に働いてみて気になっているのが、タイトルにもあるこの問題だ。私は派遣なのに、自分には関係なさそうな会議に参加させられることがある。在宅勤務の日はオンラインで参加するのだが、通知で会議があることに直前で気づくことも多い。そもそも会議自体が多すぎる。その内容はというと、
責任責任責任責任責任・・・
目標目標目標目標目標・・・
といった話が多い。
働き始めて間もないので、基本的に私は発言しないことが多いが、正直「今後どこまで求められるのだろうか?」という疑問が湧いてくる。
所属部署の社員は、分析能力や目標設定能力が必要とされる。私はそんな能力はないし、派遣だからそこまでは求められないとは思いたいが、これからどうなるのか不安で仕方がない。ただただ、気が重い。
派遣と社員は違う
「派遣でも正社員と変わらない仕事をしている」という声を聞くことがある。実際、そういう人もいるだろう。だが、私の経験では正社員の方がずっと大変だった。
給料は良いけれど、数字目標や企画の提出、責任の重さ、会議での積極的な発言・・・そうしたすべてが、私には大きな苦痛だった。
社員をやめた出来事
私が社員を辞めた理由は配偶者の転勤による引越しだったが、当時の私はあまり役に立てていなかった気がする。正直、引越しをきっかけにその職場を離れられてホッとしたのを今でも覚えている。自分の責任感の弱さにも気づかされた出来事だった。
楽な派遣先もある
派遣としてさまざまな会社で働いてきたが、実態はバラバラだ。責任感がほとんど求められず、黙々と事務作業をするだけの職場もあれば、「ただいてくれればいい」というような派遣先もあった。
例えば、ある大学での仕事はおそらく予算消化のために雇われ、特にやることもなく、ただそこにいるだけというケースだった。
また社員になりたいのか
何度かの配偶者の転勤による引越しを経験し、派遣の仕事が決まりにくいと感じ始めたころ、社員の仕事に応募しまくった時期がある。結果は全滅だった。
そもそも、2~3年ごとの引越しが見込まれる高齢の私を、正社員で雇いたい会社はないだろう。よっぽど優れた能力がないと無理だと自分でもわかっている。仮に、何かの理由で一人暮らしになったとして、社員の仕事を見つけられるだろうか。ほぼ無理だろう。
ただ、介護の仕事なら社員になる可能性もあるかもしれない。これは過去の職業訓練の面談でもすすめられたから言えることだ。でも、その職種は私には向いていない。誰かに親身に寄り添うコミュニケーション能力が必要で、私はそれが無理だろう。
私は正社員よりも気が楽(なはず)の仕事をしている。この働き方ができているのは、配偶者のおかげだ。とはいえ、正規雇用の厳しさを感じる機会もあるし、過去に正社員として働いていたとき、重い責任感に押しつぶされそうになった経験もある。
そのため、特におじさん世代の正規雇用者が背負っている責任の重さには、ただただ感心する。働いていると、そういった部分も自然と見えてくるものだ。
最後に
50代の派遣として働く私の小さなつぶやきをここに書いてみました。
まだ人生はいつ終わるかわからないけれど、これから先も長く続くように感じている。人生の終わりまで仕事を続けられるのか。それ以前に、歳をもっと重ねたときに働く場所を見つけられるのか。年齢を重ねるほど、将来への不安は大きくなるばかりだ。
同じような思いを抱えている人は少なくないのでは?この記事が、誰かの問題を一気に解決するわけではありませんが、少しでも「わかる」「私もそう思う」と感じてもらえたら嬉しいです。
この世の中で自分の居場所を見つけるのは簡単ではないけれど、一緒に歩んでいる人がいると思うだけで、ちょっと心が軽くなるかもしれません。