都営まるごときっぷで元を取ろうと頑張ったらむしろ疲れた話

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都営まるごときっぷ(700円)は、都営地下鉄、都バス、東京さくらトラム(都電荒川線)、日暮里・舎人ライナーが1日乗り放題になるお得なチケット。これ、計画なしで使うと、逆に損することもあるかもしれません。

この日、行きたかった場所は、築地と新橋。それ以外全く計画していなかったのに、都営まるごときっぷを購入した。ところが午前中の予定が思ったより早く終わってしまい、帰宅。冷静になって計算すると・・・

おばさん

あれ、これ普通に乗った方が安かったんじゃ?

なんだか悔しくなって、お昼を食べた後に「元を取ってやるぞ」と再出発。

特に行きたい場所もないまま、バスに乗り、都電に乗り、地下鉄にも乗っった。ぐるぐると移動してみたものの、最後に残ったのは「ものすごい疲労感」だけでした。

そういえば、先週は都営バスの旅(1日乗り放題500円)をして、まさかの軽い熱中症に。どうやら私は、「乗り放題」という言葉に弱いらしい。

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築地で食べ歩き

過去に築地市場に行ったことはあるけれど、今回は初めて「築地場外市場」へ。厳密に言うと、バイクで通り過ぎたことは何度もあったが、食べ歩きをしたことはなかった。

ネットで見た「食べ歩きスポット」としての情報が気になり、行ってみることにした。

実際に行ってみると、そこは完全に“外国人観光客向け”のエリアに変貌していた。にぎやかで活気はあるものの、どのお店も価格はやや高め。食べ物のラインナップも、明らかにインバウンド仕様で、「これなら家で食べた方がでいいかも」と思ってしまうほど。

さらに、私は生ものが食べられない。火を通したものならOKだけど、この日はあまりにも暑くて、持ち帰る気にもなれなかった。

まぐろやき

名前は「まぐろやき」だが、たい焼きと同じ。中はあんこ。

たまごやき

この隣の店は行列ができていた。並ぶのは嫌なので、すぐ帰るお店で購入。

バスで新橋へ

築地から新橋へ向かうには、都営地下鉄を使うと少し遠回りになる。そのルートでもよかったのだけれど、せっかく「都営まるごときっぷ」を買ったのだから、都営バスに乗ってみることにした。

向かったのは「国立がん研究センター前」のバス停。

歩いたほうが早いが

正直なところ、築地から新橋までは歩いても20分ほど。バスに乗る必要なんてまったくなかった。だけど、乗り放題の一日券がもったいない気がして、ついバスを選んでしまった。

しかしバスの本数は多くなく、待っている時間を考えたら、素直に歩いた方が早かったかもしれない。

国立がんセンターの記憶

バス停でふと目に入った「国立がんセンター」の名前に、記憶がよみがえった。

20年以上前、友達がここに入院していて、お見舞いに来たことがある。その日が、生きている彼女に会った最後の日になった。

あの時からずっと時は流れて、私も年齢を重ねたけれど、今でも彼女が生きていたら、あの頃のように友達でいられたのかな、そんなことを、炎天下のバス停でぼんやりと考えていた。

新橋のアンテナショップ巡り

新橋駅周辺には、いくつかのアンテナショップが集まっている。多分3つくらい。今回立ち寄ったのは、以下の3か所。

  • とっとり・おかやま新橋館
  • 香川・愛媛せとうち旬彩館
  • 奈良まほろば館

とっとり・おかやま新橋館 

開店は10時。

少し早く着いてしまったので、新橋駅の周辺をぐるりと散歩して時間をつぶした。

開店後に店内に入ると、どこかで見覚えのある物産がちらほら。香川在住時にツーリングで、何度も中国地方へ行ったときに、手にしたことのあるものばかり。懐かしさよりは「知ってる物が並んでるな」という印象。

香川・愛媛せとうち旬彩館

ここではいくつか商品を購入。ラムリンが売っていた。最後に購入したのは、2025年3月なので少し前。神戸からジャンボフェリーに乗った日の記事内には、ラムリンを買ったことは書いていないが、高松オルネで売っている。

その前に2024年10月のしまなみ海道の旅の帰りだった。→ 愛媛でラムリン購入

その他、つい見ると購入してしまう「ベビー母恵夢」。そして見ているうちにあれこれカゴに入れていた。

奈良まほろば館

今回のアンテナショップ巡りで、ここだけははっきりと目的があった。それは「ハブラシ」。

奈良に住んでいた頃に出会って以来、時々買い続けているお気に入りの歯ブラシだ。最後に購入したのは、3月に奈良の日帰り温泉の売店で。

新橋のアンテナショップに売っているかはわからなかったが、きっとあるはずと思い行ってみたら、あった。

奈良といえば、近年では「かき氷の聖地」としても知られている。

と書いてみたものの、実は私自身、そのことを知ったのは奈良市に住んでからのことだった。

奈良まほろば館では、奈良の伝統工芸・赤膚焼(あかはだやき)の器を使った「かき氷」があり、気になってはいた。今回は、見送ることに。次回のお楽しみに取っておくことにした。

用事が済んで帰宅

新橋でのアンテナショップ巡りを終えたあとは、都バスに乗ってそのまま帰宅。まだ昼だった。

ふと冷静になって計算してみると、ここまでの運賃、ぜんぶ足しても700円には届かない。「損してるじゃん」と気づいたときには、ちょっとした悔しさがこみ上げてきた。

そこで、昼ごはんを食べたあと、私は再び外出。今度は「元を取るため」に都営バス、都電、都営地下鉄を乗り継いでみることにした。

だけど、行きたい場所があるわけではない。どこに行くでもなく、ただ交通機関に乗っているだけ。疲れただけだった。

今回の教訓はこれに尽きる。「お得きっぷを買うなら、出発前にちゃんと行き先を決めておくこと」

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