大阪&奈良で最後の散歩と観光そして日帰り温泉|さよなら関西

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東京に戻ってきて、まだ2か月も経ってない。これまでで一番長く住んだのは東京ってこともあって、なんというか、感動とか新鮮さはまったくない。

たとえば行ったことも住んだこともない場所に引っ越したなら、しばらくはあちこち出かけたりして楽しめていた。知らない景色、初めての空気、そういうのがあるから。でも今回はそういうのが何もなくて、どこか行きたいとも思わず、ただ日々が過ぎていく。こんなんでいいのかな、なんて、ちょっと思ったりする。

そんな中ふと思い出したのが、引っ越す前の3月。

「最後に近場を散歩しとこう」とか、「やり残したことないかな」って感じで、無駄にいろいろ出かけてた。そのときの写真が残ってたから、少し時間は経ったけど、ここに載せてみようと思う。

目次

関西生活4年・よく歩いた難波まわり

関西には4年住んでいた。奈良と大阪。奈良に住んでたときは仕事がなくて、大阪まで通って働いてた。大阪に引っ越してからは大阪で働いていた。結局、どっちも勤務地は大阪市内だった。

派遣の仕事だと交通費は、一番安いルートとされることはよくある。運動不足解消&電車代を浮かせようと2~3駅分は歩くのが当たり前になってた。その“歩き”の起点になってたのが難波。

難波から本町方面、上本町方面、ほかにもいろんな方向へとにかくよく歩いた。よく歩いてたからこそ、途中でいろんな発見もあった。

普段は素通りしてたお店にふらっと入ってみた。

串カツ

大阪に住んでたあいだ、街のあちこちで串カツ屋はよく見かけた。なのに一度も入ったことがなかった。

引っ越す前に、せっかくだし行ってみるか、と思って、適当に選んだのが「だるま心斎橋店」。お昼からお酒を飲んでるおじさんたちがいた。

まぁ普通に楽しめた、って感じ。すごく感動したわけじゃないけど、満足。

  • キャベツ110円
  • 新世界セット(どて焼き)1,760円

あんまき買ってみた

最後に働いていた派遣先へ向かう途中、よく前を通っていたお店があった。「よく通ってた」とは、同じルートだと飽きるから、気分でいろいろ変えて歩いてた中のひとつのルート。

売ってるのは「あんまき」。気になってはいたけど、帰りに通るときには、いつも売り切れてて、結局一度も買ったことがなかった。

引っ越す少し前、行ってみた。やっと買えた、あんまき。感動するほどじゃなかったけど、ふつうにおいしかった。ふつうに、あんまきだった。

大阪で、ずっと気になってたのに結局行けなかったお店がある。それは、おはぎ屋さん。

なんで行かなかったのかというと、「いつも行列ができてる」っていう前情報があったから。長蛇の列に並ぶのがほんとに苦手で、結局そのまま行かずじまい。

行ってないくせに、どんな味だったのかはいまだに気になる。並んでもよかったのかな、なんて今さら思ったりもする。

堺を歩いてみた日

関東出身の私は、関西に住むまで「堺」なんて地理的にまったくわかってなかった。「堺」といえば、引越しのサカイ?くらいの認識。実際、その「引越しのサカイ」は大阪の堺市に本社がある。

そんな堺市は、大阪市の南側にある。大阪府は全国で2番目に面積が小さい。埋め立てのおかげで2位らしい。でも、そんな狭いエリアの中でも、大阪出身者でも「堺はかなり南の遠い場所」ってイメージを持ってる人が意外と多い。

実際は、堺市ってかなり広くて、場所によっては大阪市内へのアクセスも悪くない。そんな堺を、歩いてみた。

菅原神社と猫たち

有名なのかどうかは知らないけど、何度か足を運んだことのある神社がある。なぜかというと、猫がいたから。

最初に行った日、境内には本当にたくさんの猫がいた。神社と猫って、なんだか妙に似合うなぁ、なんて思いながら写真を撮った。

でもそれ以降、何度行っても猫には出会えなかった。

境内に貼られていた「猫にえさをあげないでください」の貼り紙が、ちょっと切なかった。

ザビエル公園、の肩透かし

菅原神社から少し歩いたところに、「ザビエル公園」という名前の公園がある。目の前には路面電車が走っている。

名前を聞いたときは、正直ちょっと期待してしまった。なんか歴史的で、立派な雰囲気を想像していた。

でも、実際行ってみると、ふつうの公園だった。

「え?これがザビエル?」と思わず声が出そうになるくらい、ふつう。ものすごくふつう。

この肩透かし感、私だけじゃなかった。職場でも、「行ってみたけど、がっかりしたよね」って話で盛り上がったことがある。ザビエルの名前がちょっとかわいそうになるくらいの、地味さだった。

引越し前の最後の奈良観光

奈良から大阪へ引っ越しても、週末になると奈良へ出かけることが多かった。なんだかんだ、奈良のほうが落ち着く。のんびりしているし、空気もゆるやか。

引越し前の最後の奈良観光は、奈良公園付近と、御所(ごせ)にある日帰り温泉。

最後の阪奈道路~JR奈良駅前

この道路、何度走っても思うけど、とにかく急カーブが多すぎる。

奈良公園に行くときは、いつもJR奈良駅近くの駐車場を利用していた。

奈良に住んでいた頃からの習慣。駅前のスーパー「コーヨー」で千円以上買い物すると、駐車料金が1時間無料になる。もともと安いのに、ちょっと得した気分になれるのが嬉しかった。

トイレの行列苦手だ

奈良に住み始めた1年目は、ちょうどコロナ禍の真っただ中。観光地の奈良も例外ではなく、街は驚くほど静かだった。観光客の姿もほとんどなく、奈良公園周辺はガラガラだった。そのおかげで、いつもは混んでいそうな場所も、のびのびと見て回ることができた。

2年目の途中から、徐々に人が戻りはじめ、外国人観光客の姿も増えていった。最後に奈良へ行った日も、観光客でにぎわっていた。

で、なんでこんな話をするかというと・・・私はとにかく「トイレで並ぶ」のが苦手。JR奈良駅にあるトイレは、以前はほとんど並ばずに使えていたのに、最後の方は行列ができていた。

そんなときは、駅前の観光案内所にあるトイレへ行っていた。

入って、すぐ出るタイプなので「え、もう出てきたの?」と驚かれることが多い。だからなのか、女性トイレの行列にはいつも疑問がある。いったい何してるの?と。そういえば昔、そんな疑問をテーマにしたYouTube動画も見た記憶がある。

奈良公園付近散歩

興福寺の五重塔は修理工事中。

毛の生え変わる時期の鹿たち。以前より少ないのは気のせいか。

中谷堂のよもぎ餅

中谷堂のよもぎ餅を、最後に買ってみた。

高速餅つきで有名なお店で、特に外国人観光客が動画や写真を撮って盛り上がっている姿をよく見かける。

ちなみにこのお餅、2021年は1個150円だった。その後180円になり、そして最後に行った日はついに200円に。少しずつだけど、こうして確実に値上がりしていく。

赤膚焼のはし置き

赤膚焼(あかはだやき)という焼き物がある。奈良市の五条山一帯の丘陵で、古くから作られてきたものらしい。ということを、私は奈良に住むまで知らなかった。

家には、いつの間にか貰った赤膚焼の湯飲みがいくつかある。これが使いやすくて、気に入っている。でも実は、なかなかのお値段。

そんな赤膚焼を記念にもうひとつ。引越し前に、はし置きを2つ買った。

最後の日帰り温泉へ

温泉へは京奈和道を使って行った。この道路、途中で途切れている区間があるのが少し不便だ。いつか全線がつながれば、有料道路になるのかもしれない。

最後に立ち寄った日帰り温泉は、御所(ごせ)にある「かもきみの湯」。ここには何度も通った。

最後に行ったのは、単純に回数券が残っていたから。それと、スタンプカードがたまっていて、千円分の割引券がもらえたのだ。

割引券は、施設内のレストランで使った。

引越し前のちょっとしたごほうび。

東京へ引っ越してくる前からわかっていたけれど、やっぱり東京には気軽に行ける安い日帰り温泉がほとんどないのが残念で仕方ない。奈良での温泉がどれだけありがたかったか、改めて感じている。

御所から大阪へ。

何度も見たこの景色。もう見ることはないのだろう。

終わり

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