忍野八海めぐりと富士山に大満足のはずが後で気づいた一つ見てない池

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ずっと気になっていた場所へようやく行ってきた。前に東京に住んでいたときも、バイクで山梨や静岡にはよく出かけていたけれど、忍野八海だけはタイミングが合わずに行けずじまい。あの辺り、いつも混んでいてつい後回しにしていた場所だ。

5月の週末はずっと雨で、6月に入っても天気はパッとしない。そんな中、6月上旬の土曜日、なぜかその日だけ晴れ。これはもう行くしかないと思って、ついに行ってきた。

目次

忍野八海(おしのはっかい)とは

今は透き通った湧き水の池が点在する忍野八海ですが、もともとは「忍野湖」という湖が広がっていた場所でした。

富士山の噴火を何度も経て、湖は少しずつ姿を変え、やがて涸れてしまいました。そのあとに残ったのが、今も美しい水をたたえる8つの湧水池の忍野八海です。

八つの池

  • 出口池(でぐちいけ) 一番霊場
  • お釜池(おかまいけ) 二番霊場
  • 底抜池(そこなしいけ) 三番霊場
  • 銚子池(ちょうしいけ) 四番霊場
  • 湧池(わくいけ) 五番霊場
  • 濁池(にごりいけ) 六番霊場
  • 鏡池(かがみいけ) 七番霊場
  • 菖蒲池(しょうぶいけ) 八番霊場

行くなら早朝が正解

忍野八海に着いたのは朝6時半。

駐車場はほぼ無人で、観光客の姿もほとんどなし。静かで空気も澄んでいて、池の水もまるで鏡のように美しかった。

全ての池を巡って、最初の池に戻ってきたのは9時頃。すでに池には草などが浮かび始めていて、朝の透明感は薄れていた。そして人も一気に増えていた。

特に目立ったのは外国人観光客。最近どこへ行っても見かけるけれど、ここも例外ではなく、声の大きさやマナーが気になってしまう場面も。早々に退散したのは正解だったかもしれない。

駐車場はあちこちにある

混雑する時間帯でも、周辺には駐車場がたくさんあって、探せば空いているところはある。

駐車料金は300円(普通車)と良心的で、お金を箱に入れるスタイル。

無人だけど、ちゃんと払ってる人ばかり・・・とは限らないかも? この仕組み、きっと信頼で成り立ってるのだろう。

八つの池を番号関係なし巡り

忍野八海という名前のとおり、ここには8つの湧水池があり、それぞれに番号と名前がある。ぐるっと巡るとちょっとしたミニ巡礼気分。

今回は事前のリサーチほぼゼロで行ったけれど、全く問題なし。池の周辺には案内板や地図があちこちにあり、迷うこともなくスムーズにまわれた。ふらっと立ち寄っても十分楽しめるスポット。

香川在住時にバイクで四国お遍路をまわったことがある。最初はちゃんと番号通りに巡っていたけれど、途中から順番が崩れてしまい、なんとなく落ち着かない感じがあった。あれは気のせいだったのか、ちょっと気持ち悪く、またやりなおしたい。

そして今回の忍野八海。最初からバラバラにまわった。特に決まった順番があるわけではないし、観光として訪れるぶんには気にしすぎることもないとは思うけれど、どこかで「順番って意味あるのかも」と思ってしまう自分もいる。

でもまあ、のんびり歩きながら湧き水の池を巡るだけで、十分気持ちが整ってくる。順番なんて、気にしない気にしない。

鏡池(かがみいけ) ・七番霊場

忍野八海の8つの池の中で、写真を撮るならここが断トツ綺麗。

名前の通り、水面がまるで鏡のように静かで、そこに映る富士山の姿がとにかく美しい。水深は約0.3メートルと浅めです。

朝、7時前に撮影した写真。なんの加工もしていない。見ての通り、人がほぼいない。

湧池(わくいけ) 五番霊場

忍野八海の中でも特に賑わいを見せる通りに面した池で、周囲には土産物店が並び、向かいには風情ある水車小屋が建っています。

湧き水の量が豊富で、揺らめく水面や澄んだ水底が美しい・・・?水面に光るものが見えることがあり。

これは投げ込まれた硬貨だそう。小銭の投げ入れは水質の悪化や景観の損失につながり、問題になっているが、それでも投げ入れる観光客がいるようだ。

富士山の雪解け水

その裏には

200円のペットボトルを買うと、給水可能。

濁池(にごりいけ)・ 六番霊場

湧池のすぐ隣に位置し、阿原川ともつながっている池です。

名前に「濁り」とありますが、現在は井戸水が流れ込んでいるため、水は澄んでいます。池底からもわずかに湧水が見られ、水深は約0.5メートルです。

ここから眺める富士山は、太陽の光を浴びてひときわ美しく輝いていました。

銚子池(ちょうしいけ) ・四番霊場

湧池から阿原川沿いの草地にひっそりとたたずむ池で、池底の砂地から湧き水が湧き出しているらしい・・・

写真は池のすぐそばで撮影したもの。ついうっかり池そのものには立ち寄りそびれてしまいました。

お釜池(おかまいけ)・ 二番霊場

忍野八海の中で最もコンパクトな池です。

水中にはバイカモがやさしく揺れ、透き通った青い水の深さ(約4メートル)を目で楽しむことができます。

出口池(でぐちいけ) 一番霊場

忍野八海の中で唯一、他の池から離れた場所にある。最も広い面積を誇る池で、背後には山が迫る。

池を見下ろすように林の中にひっそりと佇むのが、出口稲荷大明神の社。

周囲には売店などもなく、人の気配も少ないため、静けさのなかで自然本来の美しさを感じられる場所です。

菖蒲池(しょうぶいけ)・ 八番霊場

鏡池の東側に位置し、池のまわりには大人の背丈ほどに育ったショウブ(サトイモ科)や、外来種であるキショウブ(アヤメ科)などの植物が見られます。

ちょうど訪れたとき、数人の方が草刈りか清掃のような作業をされていて、まさに作業が終わった直後でした。池の水面には刈り取られた草がたくさん浮んでいた。

底抜池(そこなしいけ)・ 三番霊場

この池は、「はんの木林資料館」の敷地内にあり、見学には入館料(300円)が必要です。入口から古民具などが展示された建物を抜け、敷地の最奥、トチノキの大木や木々が茂る静かな林の中に、ひっそりと池がたたずんでいます。

資料館は9時からなので、一番最後に行きました。

草餅

池本売店で草餅を買い、休憩スペースでいただいた。

この後は、富士山五合目へ

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